2004年度 過去の放送内容 BNUメールマガジン・バックナンバー
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♪ようこそBOUSAIカフェ!番組レポート(2004-08-21)♪
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今日8月21日(土)のパーソナリティーは、
FMきららの松本佳子さん。
ゲストは、災害救援ボランティアよせあつめ隊
「まもっちゃれ山口!」事務局長の村林康彦さんでした。
今日のテーマは、
「災害に強い山口県を目指して、災害救援ボランティアの輪」です。
まずは、「まもっちゃれ山口!」についてのお話。。。
まずは、「まもっちゃれ山口!」というのはどういう団体なのか、
このあたりからご紹介いただきたいのですが。(松本さん)
はい。阪神淡路大震災以降にですね、全国でいろいろと災害救援を
目的にした団体というのがいくつかできたんですけれども、
ここ山口県でも、4つ大きな団体が出来上がったんですよね。
その1つがこの番組を提供しておられます
「NPO法人防災ネットワークうべ」ですね。
また、同じく宇部を拠点にしている
「山口レスキューサポート・バイクネットワーク(山口RB)」さんですね。
そしてですね、
周南市のほうに拠点を置いています「騎兵隊」という団体。(村林さん)
あ〜はい。聞いたことあります。(松本さん)
そして、岩国のほうに拠点を置いております
「IWAKUNI Red Cross(岩国赤十字)」という団体。
この4つの団体で、もし県内で災害が起こったときに一緒に協力をして、
なんとか災害救援の活動を展開していきたいなということで、
横のつながりを作ろうということで集まった団体であります。
だから、団体というよりは、ネットワーク組織なんですけれども。(村林さん)
だから、それぞれの団体は、それぞれで活動はするものの
4つの連合体として、活動をすることもあるということで。
確かに、阪神淡路大震災のときには、ボランティアのみなさんの
復旧作業とか支援ですよね、そのあたり、かなり注目されましたし、
そのあり方についても、改めて見直しを
されたときじゃないかなと思うんですが。(松本さん)
そうですね。
特に、災害現場で活動する際にも、
いろんな役割っていうのがあってですね、
特に山口県では、4つの団体というのが特徴的なんですよね。
それぞれの活動そのものに対してですね。
「NPO法人防災ネットワークうべ」さんというのは、
ほんとにイロイロとこう、どちらかというとブレーン(Brain)組織的なかんじで
やっていただいているところなんですよね。
ところが、情報というのが現場ではとても伝達がいかなかったと、
そこを強く特化しているのが、「山口RB」さんですね。
あと、現場を指揮って活動をしていくっていうふうになったときにですね、
そのときには、「騎兵隊」さん。
それから、衛生的なものとか安全的なものというところで、
日赤奉仕団をもとの母体にしていたので「IWAKUNI Red Cross」さんが強いと。
そうした、それぞれの特徴をもった団体が、
ほんとに災害救援活動でいろんな部分でそれぞれがカバーをしあいながら、
様々な問題とか、あるいは、活動をしている間に起こってくる課題っていうのを
解決していこうっていうことで、
こういったネットワーク組織が出来上がったと。(村林さん)
今回、お話を聞いてて、すごく改めて思ったのは、
支援っていっても、いろんな方向性があって、
同じ方向性の団体ばっかり集まっても
それはただ単に、船頭多くて山に登っちゃうようなことになっちゃいますし、
だからといって、全然どこにも手が届かないような団体ばかりでも困るし、
それぞれの特色があってこそ、
支援というのが成り立つんだなとびっくりしましたね。(松本さん)
はい。そうですね。
だから、本当に、あとは、
災害ボランティアセンターというのを設置をしていったとき、
それぞれのメンバーの方々が、いろんな現場を経験されておられるので、
もうそこでも、カバーができるし、ほんとに、
山口県は他県に比べるとこうした形ではかなり強い組織が
出来上がってるかなっていうふうに思います。(村林さん)
それだけ組織がしっかりしているということは、
他の県もマネをしたかったり、もっというと
他の県で何か災害が起こったときに
「助けてくれ」っていうSOSが出るんじゃないですかね?(松本さん)
そうですね。まぁ、あの、実際、災害が起こったときにですね、
どっかから民間のボランティア団体に
「助けてくれ」というSOSが出るということはほとんどないんですよ。
だいたい、やっぱり災害が起こったときは、行政とか、あるいは
各地にある社会福祉協議会というところがですね、活動していることが主で、
どちらかというと民間のボランティア団体は、
現場にさっそく誰かがどっかに行って、ネット上で情報が提供されて、
こんな状況が「どね〜かなるま〜か」っていうことの文がこう出てきて、
それを見た我々がまたそこに行ったりという形になります。
実際、だから、福井県にこの「まもっちゃれ山口!」のメンバーで
3人ほど現地に行って、ほんとに2日間だけだったですけど、
活動を、現場作業してきたということなんですけどね。(村林さん)
福井は、それこそ大変でしょうね。
このたびの台風も、向こうに行っちゃたですからね。
15号がね。ほんとに復旧作業もままならない状況なのに、
また次から次へと・・・何か災害が起こるということで・・・。(松本さん)
そうなんですよね。
特に、ほんとに福井の場合はですね、新潟県で先にまず水害があって、
そのために全国の名だたる災害ボランティア団体が
みんなそっち行ってしまったんですよ。
福井県の方々も、市民を募って貸し切りバスで
実際に新潟に行って復旧作業のお手伝いをして、
帰ってきたら自分のとこだったと。(村林さん)
うぁぁぁぁ〜。(松本さん)
そういう状態の中で、ほんとに全国の災害ボランティア団体のほうも
新潟に集中しているときだったので、
どちらかというとほんとにそういうノウハウというか、
活動の経験のある方が少ない状態で、今までずっと活動されてこられていて、
ほんとに現地の人っていうのは、
不眠不休で大変だったみたいです。(村林さん)
そういったところに出向いて行って、
実際に復旧作業を手伝ったりとかっていうことをされると、
被害に遭われた方にはちょっと申し訳ないですけど、
ある意味、経験としてそのメンバーたちに残っていくわけですよね。
それを生かして、今後はこういうふうにしたほうがいいんじゃないか、
ひいては山口県の防災対策としてこういうことをやったほうがいいんじゃないか
っていうのがでてきました?(松本さん)
そうですね。
やはり、これはほんとに災害、災害の種類によっても、
たぶん現場っていうのは、変わってくるんですけれども、
ただ、やはり、我々が何度も何度も、やっぱり経験をしたことを糧にして、
シュミレーションをやっぱりやっていかないと、
また、その、実際にどんなことをできるんだとか、
あるいは、しないといけないかというのをもっと広く知ってもらわないと、
やっぱり災害のときに、結局はドタバタ、ドタバタとしてしまって、
もう、頭に血が上って、
何もできないというふうになってくることもありますので。(村林さん)
平常心じゃありませんからね。そういうときって。(松本さん)
そうですね。
ほとんど、ほんとに非常時の世界なんですが、
ほんとに戦時下にあるような状態ですよね。(村林さん)
そういったところを全て見て渡るわけにはいけませんけれども、
経験して糧にして、山口県に何かあったときには守ろうという団体。(松本さん)
そうですね。
それで、「まもっちゃれ山口!」になるんですね。(村林さん)
なるほど。すごく的を得たネーミングですよね。(松本さん)
もう、ほんとに分かりやすく。(村林さん)
下手にイロイロ英語をつけたりとか、そういうこともなく。
非常に分かりやすい。
ここを頼ればいいという感じの
頼りがいのある名前になってますよね。(松本さん)
はい。(村林さん)
さあ、この「まもっちゃれ山口!」という団体について
ご紹介いただきましたけれども、
1曲挟んで、
いろいろな活動についてもお伺いしていこうと思います。(松本さん)
☆★☆ここで、1曲。。。一休み☆★☆
さあ、それではですね、活動についてということで、
お話を引き続き、村林さんに伺いたいのですが。
この次の日曜日に、防災訓練があるということで。(松本さん)
はい。こちらの方はですね、県が毎年、主催でやっております訓練です。
県内の自衛隊をはじめ、県庁内、市役所の関係各課や、
あるいは民間企業で災害時に協力をしてくださるような企業、
あるいは地域の方々を中心にして県内各所で持ち回りで、
各地区をまわりながら行っていく訓練です。
今年は、たまたま山口市ということで、我々も、RBさんや、
あるいはBNUさん個別に参加をしておられたのですけど、
「まもっちゃれ山口!」として初めて参加をすることになりました。(村林さん)
やっぱり、その、
行政とかいろいろな団体との連携っていうのは必要ですか?(松本さん)
そうですね。だいたい、我々、民間のボランティア団体が動くときには、
行政とのネットがないですから、何かをやろうと思っても、
道具1つ、あるいは、場所を使うということでも
やはり困難を極めたりします。
あるいは、情報が入ってこないとかですね。
そのために、この今回の訓練では、
社会福祉協議会さんと協力をしてですね、
ほんとに県の社会福祉協議会、
市の、山口市の社会福祉協議会さんと協力をして、
一緒にボランティアセンターを運用するということのシュミレーションを
やっていこうと思っております。(村林さん)
これはじゃあ、一般の方というわけではなく、
そういったことに携わっていらっしゃる方が
連携を確認することもありつつ、
県の指導で行われるということになるんでしょうかね。(松本さん)
まあ、ただ、社会福祉協議会さんと一緒に
災害ボランティアセンター運営とかを、
ほんとに現場でのシュミレーションでやっていくというのは、
初めての取り組みになります。(村林さん)
じゃ、そのあたりは、しっかりとやっぱり把握しながら・・・。(松本さん)
はい。そうですね。
といっても、何も打ち合わせしていないんで・・・。
ほんとに、災害現場と同じように、
その場、その場で起こってくるニーズというのを
もう、みんなどんなにしていくのか、
これは、どこの社協さんにお願いをして協力してもらえるか
っていうのをその場でやっていく。(村林さん)
あ〜、よくフォーマット通りに動くっていうか、もう台本ができてて、
その通りじゃないと動けない人っていうのがいて、
それでは災害時にはちょっと余りにも頼りなさすぎるというか。(松本さん)
そうですね。(村林さん)
じゃあ、もう、あえてそういう筋書きは考えずに、
その場でどういう判断を下していくかっていうのも、
今回の訓練の1つ。(松本さん)
はい。そうですね。(村林さん)
ほんとね〜。(松本さん)
そういう感じで、行ってこられたこと、今まで災害現場に行ってこられた方々、
随時、ほんとによくあるような感じで、
こう、ドンドン、ドンドン、カードを投げていくような形で、
それに対応をみんなで考えなさいって。
場合によっては、10個位のカードが出てきて、
「さあ、どうする?」っていうようになりますね。(村林さん)
それは、あり得ることですものね。災害時にはね。(松本さん)
あり得ますね。(村林さん)
そのあたりじゃあ、
しっかり私たちを守ってくれる意味でも、やっていただいて。
ま、自分の身は、自分の身で守らなきゃいけないこともありますから、
一般が、参加できる訓練については、
どういったものがあるか、ご紹介いただけますか。(松本さん)
そうですね。みなさんに、一般のみなさんに、
広く災害ボランティア活動っていうのを知ってもらいたいということと、
災害が起こったときに協力をしていただきたいということで、
今、県内をほんとに毎年、1ヶ所ずつまわりながら活動しているのが
「まもっちゃれ山口!」の研修会っていうのがあります。
だいたい、毎年1月の17日前後に合わしてます。(村林さん)
1月の17日前後というのは、どういうことなんですか。(松本さん)
実は、1月17日っていうのは、
阪神淡路大震災が発生をした日なんですね。(村林さん)
は〜そういえばそうでしたね。
寒い時期でした。(松本さん)
やはり、阪神淡路大震災ということで、
災害ボランティア活動というものが必要だということがよく分かったことと、
また、あそこまでのほんとに被害という部分で、
多くの方が亡くなられたことっていうのを忘れないためにも、
やはり追悼式とかも合わせてやっていくような形になります。(村林さん)
具体的には、えーっと、今年は宇部であったそうなんですけど、
来年の1月には、いつ、どこで行われる予定なんですか。(松本さん)
予定では、1月16日、防府市で開催を予定しています。(村林さん)
これは、ほんとに一般の方も
参加していただける研修になっています?(松本さん)
はい。(村林さん)
内容は、今のところ決まってますか?(松本さん)
そうですね。まだ具体的には決まっていないんですけども、
例年であればですね、
まず、BNUさんに、「防災ネットワークうべ」さんが主となって、図上訓練、
災害でどこかで何かが起こったときに、自分たちが何をどうしていくのか
というのを考えていく図上訓練をやってみたり、
実際に災害ボランティアセンターをですね、
3ヶ所の方々に役割をもってもらって、
たまたま集まっていたボランティアさんで、
急にニーズが入ってきたから、じゃあ、自分たちはどうするの?で、
次第にこれが時間経過とともに何も知らなかった参加者の方々が、
ボランティアセンターの組織を作っていくんですよね。
そうした訓練を実際にやってもらったりします。(村林さん)
ほんとに実際に起こったときを想定したそういう研修ですよね。(松本さん)
はい。
だから、もし、ほんとに災害が発生したときにその地域で、
自分たちが何とかできるようなシステムというのが
少しでも理解していただけたらなっていうふうに思っております。(村林さん)
まあ、訓練の場では、そういうふうにできたとしても、
実際に家庭に帰るとできなくなったりしますけれども、
そのあたりのフォローっていうのはありますかね?(松本さん)
そうですね〜フォローそのものはないんですけれども、
ただ、その、机上の分でっていうよりは、
自分たちが主体で考えてもらうということを主にしていますので、
自分たちが何をするのか、その意識というのをいかに
持って帰ってもらうかという感じになりますね。(村林さん)
意識のあるなしで、随分、違いますか?(松本さん)
はい。やはりそうですね。
心構えがある上で、何が必要だというのが若干でも見えていると、
やはり、現場で活動していくとか、自分たちが何かをしていくのには、
かなり生きてきます。(村林さん)
具体的なことって、
その場にならないと頭に浮かばないものなんですかね?(松本さん)
そうですね。
ほんとに、たまたま集まった状態から、
いろんな「誰か助けてくれ」、「助けてくれ」って来られちゃったときに、
自分たちがじゃあほんとにどうするのかっていうのは、どうしても、
思いつきでその場その場でできる人もいるかもしれないんですけれども、
やはり若干ね、流れが見えている方が、自分たちの動き
っていうのが見え易くなってくると思います。(村林さん)
今のお話を聞いているとね、「参加した方がいいかなぁ」なんて
思われる方が増えられたと思うんですけど、
ちなみに、これ参加するためには、何か申込みとか?
はっきり、決まってからのお問合せ先とかがあれば、
教えていただきたいんですけれども。(松本さん)
はい。
まず、内容そのものが確実に決まるのが11月が12月ですので、
11月位ですかね。(村林さん)
随分、早い時期にすいませんね。(^^;;(松本さん)
お問合せとかいただくようであれば、
山口市の市民活動支援センター「さぽらんて」、
ここが事務局の代行をしていますので、
そちらにお問合せをいただければなっていうふうに思います。(村林さん)
はい。
じゃあ、すいません、お電話番号を教えていただけますか。(松本さん)
はい。083-901-1166です。(村林さん)
はい。繰り返しますね、「さぽらんて」さん、お電話番号は、083-901-1166。
これは、常時、どなたかがいらっしゃいますか。(松本さん)
はい。水曜日が休館ですが、
それ以外は、うちの「さぽらんて」の職員がおりますので、
そちらのほうに、「こういうことで、お問合せをしているんですけど」ということ
で言っていただければ、私の方に連絡がきますので。(村林さん)
大体、何時から何時位まで、
そちらにはスタッフの方、いらっしゃいますか?(松本さん)
10時〜19時まで、開いております。(村林さん)
19時まで。あっ、じゃあ、割と遅くまで、どなたかがいらっしゃるということで、
じゃあ、「ちょっと訓練についてたずねたいんだけれども」とか、
この「まもっちゃれ山口!」の訓練、研修については、11月過ぎ頃に。
覚えていらっしゃいますかね?
また来ていただけます?機会があれば。(松本さん)
ですね。(村林さん)
特にほんとにね、
来年は、阪神淡路大震災から10年経つということで。(村林さん)
え?!もうそんなに経ちますかね?!
はい。平成7年の発生でしたから。
まあ、ほんとに、神戸の方でも10年ということで
メモリアル・イベントのような企画をされておられて、
実際に神戸の市民の方も来ていただいて、
メッセージを伝えていただければなというふうに考えております。(村林さん)
なるほどね。分かりました。
それではですね、村林さんに今後の活動予定、他にあればということと、
あとはどういうふうな活動を今後していきたいか
という展望をお伺いしたいんですけれども。(松本さん)
そうですね。今、ほんとに県内の災害ボランティア団体、今、4団体で、
「まもっちゃれ山口!」を構成しているんですけれども、
多分、県内で災害ボランティア活動そのものを主目的にはしてなくても、
災害があったら協力するよっていう団体はいくつかあると思うんですよね。
そうした団体のみなさんが、やはり、また一緒にね、
こうした研修とかイベントを協力してできるようになってくると
本当に山口県で災害が起こったときに、もっとたくさんの方が現場に駆けつけて、
うまく活動が迅速になってくるかなぁと思っています。
もっと本当に広く広くいろんな方に知っていただいて、
そしていろんな方々の団体の方々に参加をしてもらって、
一緒に本当に災害に強い山口県というのをつくっていければいいなぁ
というふうに思っております。(村林さん)
災害に強い山口県・・・簡単そうで難しいですよ〜。(松本さん)
難しいです。(村林さん)
言うのは簡単ですから。(松本さん)
行政標語みたいなんですけどね。(村林さん)
具体的には難しいですよね。考えると・・・災害に強い・・・。
どういうふうになると災害に強い山口県になるんですかね?(松本さん)
災害が起こったときに、まず最初に、
自分は最初に自分の身をいかに守るかっていうことなんですよね。
自分の身をいかに守るか、そのあとすぐに、
今度は、ボランティア駆けつける前から、
例えば、床上浸水であれば泥水に全部埋まっている状態ですから、
それを近隣住民と一緒に協力をして、
いかに自分たちの地区の家々を自分たちでどういうふうに
きちんとある程度ゴミだしなんかをしていくのか、
もし、ほんとに、全然、こう、ボランティアさんとか
救援の手が入って来ないようであれば、自分たちで、どねーにかして、
助けを求める発信とかをしていかないといけない。
そういった方法っていうのは、今まで、行政頼みであったのを、
自分たちの意識の中でそういった発信ができるように、
そしてまた、自分たちが活動ができるように、
そうした意識をドンドン広げていくっていうことが、
一番強い、大事なことかなっていうふうに思っております。(村林さん)
なるほどね。今までは、行政のみがそういう、
例えば情報の発信だったりとか、
救済措置だったりとかっていうのをしていたところを、
そこだけに頼るわけじゃなく、
全然頼るなっていう意味じゃなくて、そこだけじゃなくって、
自分たちでもできるレベルのことがある、
自分たちにできることがあるっていうこと
に気付いてもらうということですかね。(松本さん)
はい。そうですね。
ほんとに、行政も活動をたくさんやってくれて、
民間の我々の方も、一生懸命にやっていって、
そうすると本当に縦走的に支援の輪が広がっていくのかなと。
そうすると、迅速な活動というのが
できていくのかなというふうに思ってます。(村林さん)
最後に1個すごい意地悪な質問をしてもいいですか?(松本さん)
はい。(村林さん)
大丈夫ですか。(松本さん)
はい。(村林さん)
民間レベルから言って、行政にして欲しいこととか、
もうちょっと、こういう動きを活発にして欲しいとか
っていうことって逆にありますか?(松本さん)
そうですね。本当に、一緒になって、情報とかがですね、
やはり、行政は行政で情報を持っているし、
民間は民間で情報を持っている可能性がある、その情報の共有とか、
あるいは我々の活動の部分ももっとこう理解をしていただきながらですね、
特にほんとに、ないのがお金とか、
あるいは災害救援の活動をする際の道具とかいうのがなかったりします。
そうしたもんでも、快くというまではいかないですけども、
まあ、何らか一緒にね、協力をしていくんだということの姿勢で
考えていっていただければなっていうふうに思っています。(村林さん)
だから、もう、「行政こっち、民間こっち」っていうふうに
分けるんじゃなくて、一緒にやって欲しい・・・。(松本さん)
ですね。
だいたい、やはり、今まであっちこっちであった災害っていうのが、
行政との調整っていうのにかなり時間がかかりますね。(村林さん)
えっ、そうなんですか?(松本さん)
はい。
どこに、災害ボランティアセンターを作るのかということで、
まず、行政とか地元の社会福祉協議会さんとお話をするので、
だいたい1日、2日かかったりします。(村林さん)
そっか〜、そういえばなんか、そういうことに時間を、
そういうことにばかり時間を割いてしまうことって、
他の自治体で、ちょっと見かけたりもするんですけれどもね。
それがなくなれば、もっと早い措置ができたりしますもんね。そうか。
ようは、1人1人、そして行政を含んだ、1人1人、個々の考え方の確信というか、
そのあたりが、防災については、必要になっていくんでしょうね。(松本さん)
そうですね。だと思います。はい。(村林さん)
じゃあですね、リスナーのみなさんに一言メッセージを加えていただいて、
このコーナー終了とさせていただきたいんですが。(松本さん)
そうですね。災害っていうのはですね、本当に、昨年から、昨年でもというか、
ここずーっと記憶をたどっていくと、毎年のように、
水害あるいは台風の災害とか、地震災害、いろいろと起こっています。
ほんとに、他のよそ事ではなくて、いつ自分たちが被災者になるか
分からないという意識をしっかりもっていただいて、
自分たちに何をして、自分たちが何をどうやって身を守るのか
そして、何ができるのかをもっと本当によく知っていただきたいな
というふうに思っています。(村林さん)
はい。今日の言葉、いろいろと胸に響くものがありました。
多分、聞いてらっしゃる方、みなさん、そうだったと思いますけれども、
またよろしかったら、こちらのスタジオにも、
嫌がらずに遊びに来ていただきたいと思います。
今日のゲストは、災害救援ボランティアよせあつめ隊
「まもっちゃれ山口!」事務局長の村林康彦さんでした。(松本さん)
どうもありがとうございました。(一同)
以上、ようこそBOUSAIカフェ!番組レポート(2004-08-21)でした。